My Favorite Songs 2008 part 1 [No.1184]

2008年に聴いていた音楽を振り返って

ふと気がつけば11月も中旬で、寒い日が続いています。来週末には研究室も終わり、「卒業試験のようなもの」が行われるなどして、年末になってしまうので、そろそろ可能なところから今年を振り返ろうと思います。

というわけで、音楽ですね。

2008年を振り返ることが趣旨なので、「今年出会った曲」というのが条件なのですが、第1回目は特別に、昨年の10月以降に出会った曲も含めて、Key Sounds Label特集にしたいと思います。

Little Busters! -Little Jumper ver.- [Youtubeで試聴する]
今年一番の曲といえば、Little busters!でしょう。この曲は、Keyのゲーム「リトルバスターズ!」の主題歌です。Little busters!のなかでも、歌詞と盛り上がりはLittle Jumper ver.が最高だと思います。ecstasy verは最後に発表されただけあって、前奏を含めたアレンジが格好よくなっていて、この曲の魅力である切なさと疾走感が通常版よりぐっと割り増しになっていて特に気に入っています。

■Life is like a melody [ニコニコ動画で試聴する]
今年の2月ぐらいに聴いていた曲です。今もよく聴きます。Keyのゲーム「智代アフター」のED主題歌です。高音のサビにLiaの歌声、良い組み合わせです。紹介した、ニコニコ動画内のMADは、AIRの動画にLife is like a melodyを合わせたものになっているので、AIRを知っている人にとっては、歌と動画、一体どっちで自分は感動しているのか分からなくなるという困った動画です。

■Light colors [Youtubeで試聴する]
Trance調の曲ですね。有名な「鳥の詩」の作曲者(折戸伸治/Key)、作詞者(麻枝准/Key)、編曲者(高瀬一矢/I've)、ボーカリストLia)が集まって作られただけあって、期待を裏切らない名曲です。

時を刻む唄 CD 2008年11月14日発売
2004年発売のKeyのゲームCLANNADのアニメ第2期の主題歌です。今週金曜日の発売を心待ちにしています。麻枝准の最近の曲なので、当然のように綺麗な変拍子

Last regrets [Youtubeで試聴する]
たぶんKeyをしらなくて、Kanon(カノン)を知っているという人は多いと思います。自分がそうでした。そのKanonのOP主題歌です。このイントロ、どこかで聴いたことないですか?

CLANNAD 〜AFTER STORY〜 第2回 いつわりの愛をさがしての感想

遅れましたが

第2回の感想を書きました。(3週遅れなのは仕様ではありません。)

概略

春原兄妹の話。芽衣を安心させたい陽平のために偽の恋人探しを提案する朋也。恋人役を渚の母早苗が引き受けることになり、デートの日を迎えた。

幻想世界VII

今回の冒頭は幻想世界VIIでした。
幻想世界の少女と僕が、家の外に出てはぐれてしまう場面ですね。

…あんまり遠くに行ってはだめ。

少女にそう注意されていたのに、はぐれてしまう僕。広大な野原に一人残された僕は途方に暮れるのですが、「三匹の獣」の案内により少女の元に戻ることができました。この獣に懐かしい匂いを感じるというのは重要な伏線ですね。

それと便座カバー

前回(第1回)は野球編でしたが、第2回以降は春原兄妹の話ですね、それと便座カバー。前半はラブコメではありがちな、妹を安心させるため、或いは見栄を張るために、偽の恋人を探すというストーリー、それと便座カバー。

いつわりの恋人探し

原作では早苗さんと春原陽平が顔見知りでない状態なので問題ないのですが、風子シナリオで早苗さんの授業を受けたり、前日に野球をしたりしているので、姉だと思わせるには際どい展開ですね。前者は記憶が消えている可能性があるのかな。

加えて、春原芽衣と早苗さんも既に面識があるので、早苗さんは「変装」します。CLANNADの世界では、サングラスを掛けただけで「完璧な変装」になるので、今回の早苗さんの変装は確実にばれないレベルにまで達しているはずです。

渚かわいいなぁ

いつもの髪留めを使って前髪を上げて、おでこだしてる渚がすごく可愛いんですけど。

「まさか、朋也くんもお母さんが好きになったんじゃあ」とか嫉妬している渚がすごく可愛いんですけど。

TORCHが良い

前回は「時を刻む唄」を猛烈に推していましたが、折戸さん作曲のTORCHもだんだん馴染んできました。以前どこかで書きましたが、折戸さんの曲は一気に好きになることが多いので、ちょっと珍しいです。じわじわくるのは麻枝さんの曲に多いのですが、今回の主題歌2曲に関してはいつもと逆の印象でした。

CLANNAD 〜AFTER STORY〜 第4回 あの日と同じ笑顔での感想

*サッカー部に恨みのある丘野塔也さんのシナリオです。

芽衣のシナリオは、後半からKeyっぽくないですね。
VFBによると、妹キャラに定評のある丘野さんがシナリオを担当したようです。Keyでは珍しい、完全な敵とも言える立場のキャラクターが登場して、それを腕力で討ち伏せるという熱い展開になっています。そのあたりが賛否両論なのかな。

雨の中ボコボコにされた朋也と春原がグラウンドの泥に背中を付けて天を見上げる場面や、二人が出会った場面などは嫌いではありませんが、サッカー部登場からサッカー部退場までの場面があまり好きではありません。

概略

芽衣は兄のサッカー部への復帰を頼みに行くと言い出した。朋也が付きそうが、懸念どおり揉め事になり、芽衣を心配してやってきた陽平とともに部員たちを殴る蹴るなどした。

幸村先生と春原と岡崎

原作でもそうでしたが、二人の出会いの日の光景がすごく良い。
最近のKeyは恋愛だけでなく男の友情を描くのも上手いですね。
リトバスではもう半分ぐらい友情だった気がします。

今回も幻想世界はお休みでした。

CLANNAD 〜AFTER STORY〜 第3回 すれちがう心の感想

引き続き

CLANNAD AFTER STORYの第2回、第3回、第4回の感想を連続で更新しています。春原兄妹のシナリオは3話構成(起・承・転結)になっているので、続けて観ることをお勧めしたいです。ところがDVDだと第3話と第4話が別々に収録されてしまいそうです。構成上仕方ないことですが。

概略

偽の恋人役の早苗さんに夢中になる春原。兄に昔のように戻って欲しいと願う芽衣を元気づけるために朋也は遊びに誘ったが、その現場を春原に目撃され、誤解されてしまう。

春原兄妹シナリオと今後の展開予想

第2期はAFTER STORYの名を冠しているのですが、現在放送されている場面は、実は未だ学園編の各シナリオの内容ですよね。今回で第3回なのですが、公開されているサブタイトル(予定)をみると、今後の展開としては次のような感じになるようです。

  • 野球編: 第1回
  • 春原兄妹: 第2回, 第3回, 第4回
  • 美佐枝: 第5回, 第6回
  • 有紀寧: 第7回,第8回

第9回のサブタイトルが、「坂道の途中」なので、渚シナリオへの復帰を思わせるんですけど。柊勝平が未だ出てきていません。当初目標にしていたらしい「全ルート攻略」はどうするんでしょうね。

恋人作戦

今回は、前回の続きなので「幻想世界」はありませんでした。

前半は春原陽平と早苗さんのデート、公園の兄妹の話など。いつか「妹をいじめるな!」って言ってみたいですね。妹いませんけど。

続・それと便座カバー

それと便座カバーエピソード2(完結編)。ここまで完璧に再現しなくてもいいだろっ。

全然関係ないですが、この世界にはU字型の便座カバーとO字型の便座カバーが存在していますよね。確か、U字型便座の方が便座カバーの交換は容易なんですけど、耐久性の面では断然O字型便座だっていう、両者それぞれの利点と欠点を持っている仲なんですよね、彼らは。それ以前に、一人暮らしをしていると便座カバーの必要性をあまり感じません。洗濯の手間を考えると、拭き掃除した方が楽だし、衛生的だし。って何を語っているんだろう。

芽衣ちゃんが可愛すぎるんですけど

いつか妹に「お兄ちゃん!」って言われたいですね。妹いませんけど。
今回は、芽衣ちゃんとのデートだったのでほのぼのした場面が多かったのですが、終盤から次週の展開にかけて、なかなか辛い場面が多めですね。シナリオはビジュアルアーツ社内の外注(別ブランドのライター)という認識でいいのかな。もちろん魁先生ではなく。

あとひとつ気になったのですが、嘘でも冗談でも朋也には渚と別れるなんて言わせて欲しくなかったんですよね。もう原作とかなり違った状況が発生してきているので、仕方のない発言だとも思えるんですけど、次回の春原の「おまえならいいと思ったんだよ」という発言の効果が薄れるというか、失笑ものになりそうです。恋人いるのに自分の(溺愛している)妹に二股掛ける友人に対して「おまえならいい」って……ない(笑)

とある魔術の禁書目録 1

とある魔術の禁書目録」の感想

夏に購入して以来なかなか読む機会がなかった「とある魔術の禁書目録」の第1巻を読みました。

ずっと読みたかったので、やっと読めてかなり嬉しい。今期(2008年第4四半期)アニメ化されて放送中です。

作品名の読みが特殊で「禁書目録」と書いてインデックスと読むので、発音は「とあるまじゅつのインデックス」ですね。ヒロインの名前もインデックスです。彼女との出会いはかなり衝撃的なので、是非読んで笑ってあげて下さい。

笑いと燃える展開を混ぜる構成ですが、個人的には超能力と魔術の設定の方に魅力を感じました。物語よりも世界に惚れたような感じでしょうか。第1巻のあの結末のあとにどうやって続けるのかが気になります。どうにでもなりそうだけど。

第1巻の時点で多数の舞台装置が蒔かれていることが明白で、今後の展開を期待させてくれます。

序盤の専門用語の頻度は「灼眼のシャナ」ほど多くないので理解し易いです。
そう言えば、共通点も多そうですね。

ただ一つだけ気になったことがあるので書いてみます。

こうしてweb上にテキトーな文章を公開している身であまり偉そうなことは言えませんが、この作者の文章にはかなりムラがあるような気がします。その勢いがこの作品の魅力の一つなので結果オーライなのですが。

この点はアニメでは、失礼ながら、改善されるかも知れないですね。

CLANNAD 〜AFTER STORY〜 第1回 夏の終わりのサヨナラの感想

概略

季節は夏の終わり。朋也たちは渚の父・秋生に誘われ野球をすることになった。朋也の呼びかけで演劇部員や知人が集まり結成された古河ベイカーズは試合に勝利した。

CLANNAD AFTER STORYクラナド アフターストーリー)放送開始

今日から第2期放送開始でしたが、半年ぶりに第1期CLANNADの放送が再開したような印象です。印象は全く変わらないけれど、第1話は主要登場人物がほとんど登場する「草野球編」なので、新規視聴者にも優しい作りになっていて良かったと思います。

主題歌も変更されていました。
第1期のメグメルだんご大家族から時を刻む唄〜TORCHに変わり、アフターストーリーの雰囲気にぴったりです。
Keyのスタッフがアニメ用に制作したということですが、時を刻む唄は原作のアフターストーリーにOPとして収録しても良いぐらいのクオリティ。

OP主題歌「時を刻む唄」(2008年11月14日CD発売 KSLA-0044)

時を刻む唄(TV size)

君だけが過ぎ去った 坂の途中は
暖かな陽だまりがいくつもできてた
僕一人が ここで優しい 暖かさを思い返してる

君だけを 君だけを
好きでいたよ
風で目がにじんで 遠くなるよ

いつまでも覚えてる 何もかも変わっても
ひとつだけ ひとつだけ ありふれたものだけど
見せてやる 輝きに 満ちたその ひとつだけ
いつまでも いつまでも 守ってゆく

D

時を刻む唄」のメロディーは完全な新曲ではなく、原作のBGM「同じ高みへ」のアレンジですね。歌が加わったことでこの曲が持つ印象が強調されたように感じました。
こんなことが可能なのも麻枝さんが作る音楽の多くがmelodiousで、最初から歌曲指向のものが多いからでしょう。そういえば、RAMの5-ファイブ-のBGMも良い歌になりそうなものばかりでした。
原作の印象では「CLANNADの曲はeufoniusriyaが歌うもの」だったのですが、第1期で茶太だんご大家族を歌い、第2期ではLiaが歌って、みんなから愛される作品になりましたね。

それにしても歌詞が良すぎる。
これじゃあ完全に朋也視点のNagisa's Songじゃないですか。

ヘッドホンで聴いたら不覚にも泣きました。
このダウナー系の歌詞は琴線に触れます。

本編は野球編で大爆笑なのに、主題歌を繰り返し聞いていたらアフターストーリー終盤の切なさを思い出してしまった。

オープニング動画で、傘をもった渚とか、コートを着た渚とか、逆光で後ろ姿の渚とか、かわいくて印象的な渚を全面的に押してきているからこみ上げてくる。そこで渚の後ろ姿は反則だろ。

原作は2004年の発売で、第1期で購入した人も最後まで進めてしまっているだろうからさすがに大丈夫でしょうけど、原作を知らない人が歌詞を読んだら大変ですね。原作者が書いた歌詞という最悪のネタバレを味わうことになります。

麻枝さんのそんな直接的な歌詞が大好きです。

出典はLiaさんのライブでしょうか、時を刻む唄の完全な歌詞を紹介されている方がいるので、紹介します。
私的UrawaReds&SubCul

時を刻む唄(full size)

落ちていく砂時計ばかり見てるよ
逆さまにすれば ほら また始まるよ
刻んだ手で 進む時間に いつか僕も入れるかな?
君だけが過ぎ去った 坂の途中は
暖かな陽だまりがいくつもできてた
僕一人が ここで優しい 暖かさを思い返してる

君だけを 君だけを
好きでいたよ
風で目がにじんで 遠くなるよ

肌寒い日が続く この春なのに
目覚まし時計より早く起きた朝
3人分の朝ごはんを 作る君が そこで立っている

君だけが 君だけが
そばにいないよ
昨日まで すぐそばで 僕を見てたよ

君だけを 君だけを
好きでいたよ

君だけの 君だけと
唄う唄だよ

僕たちの 僕たちの
痛んだ 国だよ

片方だけ続くなんて 僕は嫌だよ

全員助っ人でも良い

秋生の「全員助っ人でも良い」という台詞からも分かるように、野球編自体、すべてが「笑い」に向かっているお話です。原作ではこれだけのために用意された専用EDクレジットまで付く、なんとも豪華なシナリオです。

野球

Keyは野球が大好きです。
今回の野球でのキャラクターの動きを見ていると、同様に野球シーンが出てくる「リトルバスターズ!」のアニメ化は京都アニメーション以外には考えられませんね。
というか、ただ野球やっているだけなのに何でこんなに面白いんだ。

芳野コール

アフターストーリーの芳野は格好良いはずだったのに、第1話で既にギャグキャラ化が著しいですね。「おっと!タイム」のあたりはもう完全にリトバスの棗恭介じゃないですか。後の話数での活躍に期待します。

ボタンと一緒にいる猫がさりげなくていいなぁ。

智代のドーン!

さりげなく智代アフターの重要シーンが挿入されていましたね。

幻想世界

光を見守る「僕」が出て、終わり。

TORCH(ED主題歌)

TORCH(TV size)
見つめていた 流れる雲を
感じていた 変わる空の色を
立ち止まった僕らは気づく
移ろいゆく世界が紡ぐ歌に

伸ばした指で手繰るように
ただ一つ変わらないもの探す

かざす手に灯火を
明日へと続く小さなしるべ
今もまだ 木霊する
あの日の言葉 誓いに変え
僕は行く

TORCHの歌詞はどこにも載っていなかったので、自分の耳と感性を信じて推測して書いています。漢字の使い方とか、似た言葉とか、そのあたりはCDが出てから確認して下さい。

魁先生なら「こだまする」を「木霊する」にすると信じています。
RAMの5の印象から、なんとなく。
(追記:2008年10月5日21時05分)

折戸さんらしい曲でした。
こちらは完全な新曲……?

もう少し聴いてみる。
はやくCD出して欲しい。

次回予告 第2回 いつわりの愛をさがして

次回は早苗さんと春原の話になりそうですね。

歌詞など参考にさせて頂いたwebsite